小鹿野から市内･吉田へ抜けるトンネルについて

■小鹿野から市内･吉田へ抜けるトンネルについて

　小鹿野から秩父へ抜けるトンネルはどんな状況なのか。また、吉田のフルーツ街道に抜けるトンネルについてもどのような状況なのか。

■手紙への回答

　この度は「町長への手紙」をお寄せいただきありがとうございました。

　まず、「小鹿野から秩父に抜けるトンネルについて」ですが、長尾根トンネルの状況については、広報おがの3年9月号に町長のコメントとして掲載されていますが、長尾根トンネルの開削を含む一般国道140号(仮称)長尾根バイパスを「西関東連絡道路」の一部として早期に事業化するよう、国、県に要望するとしており、特に「西関東連絡道路」への町からのアクセスにつきましては、一般国道299号の千束峠の線形改良等も併せて要望するとしています。　

　その後、埼玉県から国土交通大臣に西関東連絡道路「(仮称)長尾根バイパス」の要望がなされ、国における令和4年度新規事業評価結果において、西関東連絡道路の延伸計画として秩父市蒔田から秩父市寺尾までの延長3.8km総事業費85億円が見込まれることになりました。現在は工事に向けた事前調査などが開始されています。

　町民の悲願とも言える長尾根トンネルの整備を考慮した西関東連絡道路の延伸計画は、町民生活の利便性の向上と産業･経済活動に大きな影響をもたらすものであると考えています。このため、早期の工事着手が図られるよう、引き続き、圏域を挙げて国や県への要望や支援に努めるとともに、町民の皆様への情報提供にも配慮してまいりたいと思います。

　次に「吉田から小鹿野へ抜けるトンネルについて」ですが、本道路計画は、小鹿野町と旧吉田町の産業、経済、観光の目的と文化の交流に寄与するとともに、住民福祉の増進を図ることを目的に、平成5年度に一本杉道路開削促進期成同盟会を立ち上げ、小鹿野中央病院と秩父市下吉田橋倉を結ぶルートで計画されました。

　総延長は約2kmで、内500mがトンネルの計画となっています。そのうち秩父市側は1.2kmを所管し、既に400mの道路改良工事を実施しています。小鹿野町分は約1.0kmを所管し、平成21年度をもって町立病院から国道299号までの区画約400mを道路拡幅工事が完了しています。

　その後、同路線の調査を実施していますが、費用負担の課題等もあり、明確な方向性が出ないままの状態となっています。

　今後は、計画地域の状況変化や事業化するための財源問題などを踏まえ、費用対効果の将来見通しをしっかりと検証した上で、事業化へ向けたより現実的な要望等を検討してまいりたいと考えています。