埼玉県小鹿野町

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バイクの騒音について

■バイクの騒音について

 空吹かしや車の追い越し、信号待ちでの爆音や夜中の騒音で住民の安全と安眠が妨害されている。バイクの町として小鹿野町に何か利益が大きくあったのでしょうか?(女性)

 

■手紙への回答

 この度は「町長への手紙」をお寄せいただきありがとうございました。

 オートバイによるまちおこし事業は、平成18年(2006年)に町おこし事業の一環として町で始めた事業です。事業を推進する中で効果(町の知名度アップや経済効果など)が上がる一方、ご質問と同様の騒音問題などの課題が解消されず行政で推進すべきでないと判断し精査した結果、平成27年(2015年)からは同事業は交通安全に重点を置いた取組にシフトしております。

 一方で、町内にはこの事業による経済効果などを高く評価し事業継承を望む声が多くあったことから、現在は、西秩父商工会に事務局を置く任意団体「ウェルカムライダーズおがの」がボランティアで各種事業を継承しているところです。なお、近年のオートバイライダーの傾向として、中高年層や女性などのユーザーが増加しており、以前よりは比較的静かで、無謀運転や騒音問題なども減少してきているのものと思われます。

 しかしながら、未だに町内の若者を中心に空吹かしや爆音による夜間走行、交通ルール無視など住民の皆様に不安や不快感、ご迷惑をかけている輩がいるのも事実です。  

 町では、今まで以上に小鹿野警察署と協働し交通安全指導を徹底し、住民の皆様の不安解消に努めて参りますのでご理解いただきたいと思います。

 一方、任意団体の「ウェルカムライダーズおがの」の活動の中でもオートバイライダーの交通ルールやマナーの厳守などを重点に、警察署とタイアップし二輪車を対象にした交通安全街頭キャンペーン実施などのほか、同署交通課の協力を仰ぎ交通安全講習会などを定期的に開催して交通ルール、マナー厳守の呼びかけなどをしておりますのでご報告いたします。

 次に、小鹿野町に何か利益が大きくあったかの件についてお答えします。

 先ず、主立った観光収入の無い小鹿野町にあって、オートバイライダーが町内で消費する飲食や土産、農産物や特産品などの売上が当該事業開始前と比較すると大幅に伸びているようです。さらには、地元神社へ交通安全祈願に訪れるオートバイライダーは年々増加し、町内宿泊施設を利用される方も多々おります。一見オートバイとは無関係のようですが、一度、オートバイで来町した方が、その後、家族やグループなどを連れて町内宿泊施設を利用したというケースも度々見受けられるようになりました。これらのことを考えると、町への経済効果には相当貢献しているものと思われます。

 また、オートバイによるまちおこし事業は、全国でも例を見ない町おこし事業だったことから、新聞やTV、雑誌などでも度々取り上げられ、小鹿野町の知名度アップには大きく貢献したものと思われますし、長年休眠施設だった旧バイクの森おがのが民間団体により本年4月から再利用が始まったのもオートバイによるまちおこし事業が背景にあったからこそのことだと思われます。

 いずれにしても、メリット、デメリットが背中合わせの事業ですが、町では、経済活動は民間に任せて、今後も住民の皆さんの安全・安心な暮らしを守ることを最優先に取り組んで参りますのでご理解をお願いいたします。なお、こういった意見があることを「ウェルカムライダーズおがの」にもお伝えし、共に地域の皆様の安心安全な暮らしができるよう努力してまいりますので、ご理解とご協力をお願いいたします。

 今後とも町民ファーストの町政運営に努めてまいりますので、ご意見等ございましたらご遠慮なくお寄せいただき、町政推進のため一層のご協力をお願い申し上げます。