小鹿野町観光交流館が平成23年10月1日にオープンしました。
小鹿野町観光交流館は旧本陣寿旅館を改修した施設で、絹生産や商業の町として栄え蔵づくりの商店や建物が当時の面影を今も残す小鹿野町の中心市街地にあります。観光客へ中心市街地内の歴史・文化や周辺観光資源に関する総合的な観光情報を発信し、街なかなどへの回遊行動の基点とし、賑わいのある町とするために整備したものです。
旧本陣寿旅館は、かつて宮沢賢治が宿泊したことが旧店主の日記から初めて確認できるなど、歴史のある建物です。こうした記録についても観光交流館内に展示しています。
また、旧本陣寿旅館にあった「代官の間」は「多目的ホール棟」としてリニューアルされ、伝統文化・芸術活動の展示・発表の場として利用されます。
●開館時間 10:00~21:00 ●休館日 月曜日(祝日に当たる場合はその翌日)
■歴史ある町並みを残すため、旧旅館の面影を残して改修されています。
■郷土ギャラリーには、宮沢賢治宿泊の宿に関する資料が展示されています。また、歌舞伎の小道具や秩父銘仙などが展示されています。交流コーナーは休憩スペースとなっており、お食事処もあります。エントランスホールは、表から裏まで通り抜けが可能。昔の町屋を思わせる造りとなっています。「引絵」と呼ばれる古い印刷物(商店からの年始のご挨拶)も展示しています。
⇒宮沢賢治宿泊の宿に関する説明はこちら
■2階は、和室が4部屋あります。和室は、旅館として利用されていた部屋を一部改修し残しています。襖や障子は旅館のときのものを残しています。通路の柱は、この建物の最も古い部分です。宮沢賢治もこの廊下を歩いたのかもしれません。
■この建物は、旅館だったときには「代官の間」と呼ばれており、武者窓や殿の御座所が残されています。殿の御座所、御付きの間、控えの間と段違いになっています。柱や鴨居、襖などに、旅館だったころの面影を残しています。イベント時のオープン舞台などとしてご利用いただけます。
■宮沢賢治の詩であまりにも有名なのが「雨ニモマケズ」です。宮沢賢治が宿泊した宿ということで、花巻市の林風舎の好意とお許しをいただき、萩原昌好埼玉大学名誉教授のご尽力により、詩碑を建立しました。多目的ホール前に詩碑が建立されています。
■上の画像は、施設内に植えられている「ザクロの木」です。観光交流館の敷地には、ザクロの古木が2本あります。
観光交流館の前身の「本陣寿旅館」の頃からこの場所にあったもので、今回の改修に当たって残されたものです。言い伝えによりますと、本陣寿旅館創始の頃よりあったと伝えられておりますので、樹齢はおよそ250年と推定されます。樹齢100年以上のザクロの木は、きわめて希少なものと言われています。ザクロは古くから「婦人病に効能あり」と言われています。
250年も前から生き続けるこの木は、小鹿野町の隠れたパワースポットなのかもしれません。
●電車利用の場合
西武鉄道西武秩父駅・秩父鉄道秩父駅から
西武バス(小鹿野車庫または栗尾行き)乗車45分
町立病院前バス停下車徒歩1分
●お車の場合
関越自動車道花園ICから国道140号を秩父方面へ
秩父市から国道299号を小鹿野町方面へ
カーナビでは埼玉県小鹿野町小鹿野314番地を目的地としてください。
※この施設は、バンビサービス協同組合により運営されます。
※「本陣」は小鹿野町観光交流館の愛称です。
〒368-0105 埼玉県秩父郡小鹿野町小鹿野314番地