○小鹿野町ペット霊園の設置等に関する条例

平成22年3月16日

条例第1号

(目的)

第1条 この条例は、ペット霊園の設置及び管理について適正な措置を講じることにより、公衆衛生上住民に与える不安を除去するとともに、住民の生活環境の保全に資することを目的とする。

(定義)

第2条 この条例において、次の各号に掲げる用語の意義は、それぞれ当該各号に定めるところによる。

(1) ペット霊園 犬、猫その他人に飼養されていた動物の死体を火葬する焼却炉の設備を有する施設又は当該死体を埋葬し、若しくは焼骨を納骨するための設備を有する施設をいう。

(2) ペット霊園の設置等 ペット霊園の新設又は既存の施設の増設をいう。

(3) 近隣住民等 次の又はに掲げる者をいう。

 ペット霊園のうち焼却炉の設備を有する施設にあっては、その敷地の境界から300メートル以内の居住者又は土地若しくは建築物の所有者

 ペット霊園のうち焼却炉の設備を有する施設以外の施設にあっては、その敷地の境界から100メートル以内の居住者又は土地若しくは建築物の所有者

(設置者等の責務)

第3条 ペット霊園の設置等をしようとする者又は第4条の許可を受けた設置者(以下「設置者等」という。)は、周辺の生活環境に及ぼす影響を十分配慮するとともに、良好な近隣関係を損なわないよう努めなければならない。

(設置等の許可)

第4条 設置者等は、ペット霊園の設置等を行う場合は、あらかじめ町長の許可を受けなければならない。

(事前協議等)

第5条 設置者等は、第9条第1項の規定による申請書の提出前に、小鹿野町ペット霊園の設置等に関する条例施行規則(以下「規則」という。)で定めるところにより、協議書を提出し、当該ペット霊園の設置等に係る計画について、町長と協議しなければならない。

2 町長は、前項の規定による協議があったときは、設置者等に対し、必要な助言及び指導を行うものとする。

(標識の設置等)

第6条 設置者等は、前条第1項の規定により協議書等を提出したときは、ペット霊園の設置等の計画の周知を図るため、規則で定めるところにより、当該計画に係る土地に標識を設置しなければならない。

2 設置者等は、前項の規定により標識を設置したときは、規則で定めるところにより、その旨を町長に届け出なければならない。

(計画の説明等)

第7条 設置者等は、規則で定めるところにより、ペット霊園の設置計画について近隣住民等に説明しなければならない。

2 設置者等は、前項の規定による説明を行ったときは、規則で定めるところにより、その内容を町長に報告しなければならない。

(近隣住民等の意見等)

第8条 近隣住民等は設置者等に対し、ペット霊園の計画について、町長を経由し意見書を提出することができる。

2 設置者等は、前項の規定による意見書が提出されたときは、当該意見書を提出した者と協議しなければならない。

3 設置者等は、前項の規定による協議を行ったときは、速やかにその内容及び結果を町長に報告しなければならない。

(申請書の提出等)

第9条 設置者等は、次に掲げる事項を記載した小鹿野町ペット霊園設置等許可・変更許可申請書(以下「申請書」という。)を町長に提出しなければならない。

(1) 氏名及び住所(法人にあっては、その名称、代表者の氏名及び主たる事務所の所在地)

(2) ペット霊園の名称

(3) ペット霊園の設置の場所

(4) ペット霊園の設備の処理能力

(5) ペット霊園の設備の位置、構造等の設置に関する計画

(6) ペット霊園の設備の維持管理に関する計画

2 前項の申請書には、規則で定める書類を添付しなければならない。

3 町長は、第1項の申請書の提出があったときは、その内容を審査し、処分を決定し、申請者に通知するものとする。

(許可の基準等)

第10条 町長は、前条第1項の規定による申請書の提出があった場合は、次に掲げる基準に適合していると認められるときでなければ、第4条の許可をしてはならない。

(1) 周辺の生活環境及び公衆衛生その他公共の福祉の見地から、適当と認められる設置場所であること。

(2) ペット霊園の設置に係る土地の隣接土地所有者の同意を得ていること。

(3) ペット霊園の構造及び設備が規則で定める基準に適合していること。

(4) 隣接市町村の境界周辺にペット霊園の設置をしようとする場合は、その敷地の境界までの距離が、焼却炉の設備を有するペット霊園にあっては300メートル以内、それ以外のペット霊園にあっては100メートル以内の場合は、当該隣接市町村と調整が図られていること。

2 町長は、第4条の許可をするに当たり、公衆衛生上必要な限度において条件を付すことができる。

(完了届等)

第11条 設置者等は、ペット霊園の設置に係る工事が完了したときは、規則で定めるところにより遅滞なく、その旨を町長に届け出なければならない。

(工事完了検査済証の交付等)

第12条 町長は、前条の規定による届出があったときは、速やかに、当該届出に係るペット霊園等を検査し、当該ペット霊園等が許可基準に適合すると認めるときは、設置者等に対し工事完了検査済証を交付するものとする。

2 設置者等は、前項の工事完了検査済証の交付を受けた後でなければ、当該許可に係るペット霊園等を使用してはならない。

(変更の許可等)

第13条 設置者等は、当該許可に係る第9条第1項第1号から第6号までに掲げる事項の変更をしようとするときは、あらかじめ町長の許可を受けなければならない。

2 前項の許可については、前4条の規定を準用する。

(維持管理等)

第14条 設置者等は、ペット霊園等を常に清潔に保ち、破損した場合は速やかに修復するとともに、第9条第1項第6号に従い、適正に行わなければならない。

2 焼却炉の設備を有する施設の設置者等は、毎年1回以上、焼却炉の排出ガスに含まれるダイオキシン類の量について、ダイオキシン類対策特別措置法施行規則(平成11年総理府令第67号)第2条第1項に定める方法により測定を行うとともに、速やかに、その結果を町長に報告しなければならない。

(地位の承継)

第15条 設置者等からペット霊園を譲り受けた者は、当該許可を受けた者の地位を承継するものとする。

2 前項の規定により許可を受けた者の地位を承継した者は、直ちに、その事実を証する書類を添付して、その旨を町長に届け出なければならない。

(中止及び廃止の届出)

第16条 設置者等は、ペット霊園の設置に係る工事を中止したとき又はペット霊園を廃止したときは、速やかに、その旨を町長に届け出なければならない。

(報告及び立入検査)

第17条 町長は、この条例の施行に必要な限度において、設置者等に対し、ペット霊園の施設等に関する報告を求めることができる。

2 町長は、この条例の施行に必要な限度において、ペット霊園に立ち入り、設備、書類その他の物件を検査させ、又は関係者に質問することができる。

3 前項の規定によりペット霊園等に立ち入るときは、その身分を示す証明書を携帯し、関係者の求めにより提示しなければならない。

(改善命令等)

第18条 町長は、設置者等が第10条第1項に規定する許可の基準又は同条第2項の規定により付された許可の条件に違反しているときは、設置者等に対し、期限を定め、必要な改善を勧告することができる。

2 町長は、設置者等が前項の規定による勧告に従わないとき又は不適切な維持管理を行った場合は、期限を定め必要な改善を命じることができる。

(許可の取消し)

第19条 町長は、設置者等が次の各号のいずれかに該当するときは、第4条又は第13条第1項の許可を取り消すことができる。

(1) 前条の規定による命令に違反したとき。

(2) 偽りその他不正な手段により第4条又は第13条第1項の許可を受けたとき。

(使用禁止命令)

第20条 町長は、次の各号のいずれかに該当する者に対し、当該ペット霊園の使用禁止を命じることができる。

(1) 第4条の許可を受けないでペット霊園を設置した者

(2) 第13条第1項の許可を受けないで第9条第1項第1号から第6号に掲げる事項を変更した者

(3) 前条の規定により許可を取り消された者

(公表)

第21条 町長は、前条の規定による命令を受けた者が、その命令に違反したときは、その旨を公表するものとする。

(委任)

第22条 この条例の施行に関し、必要な事項は規則で定める。

この条例は、平成22年4月1日から施行する。

小鹿野町ペット霊園の設置等に関する条例

平成22年3月16日 条例第1号

(平成22年4月1日施行)