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絵本太功記十段目尼ケ崎閑居の場
えほんたいこうきじゅうだんめあまがさきかんきょのば

(あらすじ)
 武智光秀は、謀叛を起こし主君小田春永を本能寺に討ちます。しかし、光秀の母さつきは、その不義を責め、家を出て尼ケ崎に別居します。そこへ光秀の妻みさをが息子十次郎の許婚初菊を伴って見舞いに訪れます。十次郎も出陣の許しを願い、祖母のさつきに会いに来ます。 初菊は別れを悲しみ、さつきの計らいで十次郎と初菊は祝言を済ませ、討ち死に覚悟で戦場へ赴きます。そこへ中国攻めから急ぎ引き返して、四王天に追われた真柴久吉が旅僧の姿で逃げ込み宿を乞います。
 久吉を追ってきた光秀は、さつきの住む庵以外に逃げ場はないとみて、竹槍を作り、障子越しに久吉と思って突きますが、母のさつきが代わりに刺されます。驚く光秀にさつきは天罰だといさめ、みさをも強く意見します。そこへ十次郎が戦場から深傷を負って戻り味方の敗北を告げて静かに息をひきとります。
 光秀の前に現れた久吉は、襲いかかろうとする光秀に天王山において勝負を決しようと再会を約束し、別れていきます。

(見どころ)
 絵本太功記は、明智光秀が主君織田信長を本能寺で討った後、羽柴秀吉に滅ぼされるまでの経過を十三段に脚色した芝居です。初演は、寛政11年(1799)で、なかでも十段目の尼ケ崎閑居の場は、時代狂言として人気があり「太十(たいじゅう)」とよばれ、よく上演されます。配役すべてに見せ場があり、一座の役者の割り振りにも都合がよい芝居とされています。明智光秀を武智光秀、羽柴秀吉を真柴久吉など実名を避けて役の名がつけられているのも歌舞伎の特徴の一つです。